top of page
What is“そう介”
そう介とは“イスズミ”という魚の愛称です。
イスズミは別名ネコマタギとも言われ、猫でも食べないほど美味しくない魚として知られています。そのうえ群れで活動し海藻を食べつくしてしまうため、“イスズミ”という名前は聞こえが悪いこどばでした。そこで、どうにかイスズミに愛着を持ってもらおうと付けられた名前が“そう介”です。
そう介の由来
イスズミを捕獲し、食することで海そう(藻)を増やすことを目指す。
海藻が増えることにより魚の住かが増え、漁民も魚もそう(相)互によくなる事を願って。
丸徳水産が、そう(創)意工夫して、
美味しいそう(惣)菜にかえる。
たくさんの方の(思)いを寄せて頂き、
このそう(壮)大なプロジェクトが成功することを願って。
アンカー 1
What is“磯焼け”
磯焼けとは、海が砂漠のようになることです。
海の中には海藻が密集して生息している‘藻場’があり、この藻場が無くなり岩だけになってしまうことを‘磯焼け’と言います。藻場は、陸上の山と似たような構造・働きをしていて、山は地上に酸素を供給したり、空気を浄化したり、様々な生物に餌を与えたり、隠れ場や住かとなったりと人間にも動物にも重要な役割を果たしています。
同じように海藻も、海水を浄化したり、魚や貝のエサになったり、外敵から身を守るための隠れ場となったり、海の生き物を守り成長させるため大きく機能しています。
磯焼けの原因と被害
磯焼けの原因
は、地球温暖化による水温の上昇や気候変動等により、海藻が①植食動物に食べられる、②枯れる、③芽生えなくなる、④流失することにより発生すると言われています。
磯焼けの被害
は、海洋環境を大きく変化させ、魚や貝類の生息数が減ることに起因しています。具体的には①魚が育たなくなり漁獲量が減る ②魚が減ることにより漁業環境が悪化する ③食糧難の危機等が挙げられます。
アンカー 2
食害にあった藻場
食害にあった藻場の様子です。よく見ると柔らかい葉の部分が食べられ、茎だけが残っているのが確認できます。
写真は少し海藻が残っていますが、食害にあった藻場はガンガゼ等によりきれいに食べつくされ、藻場が無くなってしまします。
主な活動
そう介プロジェクトでは主に3つの活動をしています。
1.藻場を守る活動 : 藻場の再生、魚の住みやすい環境づくり
・漁業者と協力し、食害魚であるイスズミやアイゴ、ガンガゼ等の捕獲
・海藻が食害を受けないよう網で囲っての保護・養殖
・魚の隠れ場となるイカ柴を制作
・振興局・地域漁業者と連携しイスズミの生態を知るため調査活動。
2.食害魚を商品化する活動
捕獲した食害魚は独特の磯臭さから食用されず、本来ほとんどが廃棄処分されていました。水産資源が激減してしまった今日、確保した食害魚を廃棄するのはもったいない!手を加えれば美味しく調理できるはず!と考え、研究を重ねた結果、臭みを取ることに成功し食害魚が“食材”として生まれ変わりました。
食材となった食害魚は、自社飲食店や対馬島内の学校給食で使用されたり、島内外のスーパーやお土産屋さんで様々な商品が販売されています。最近は、島外企業の社員食堂でも使用して頂いており、注目が集まってきています。
受賞歴
2019年 『fish-1グランプリファーストfish部門』グランプリ (そう介のメンチカツ)
2021年 『第59回長崎県水産加工振興祭水産製品品評会』水産庁長官賞(そう介のメンチカツ)
2021年 『長崎デザインアワード2021』 入選(そう介のいりやき)
3.海の現状を教育する活動
対馬の子どもたちに海のことや磯焼けのこと、そう介のことを知ってもらうため授業や調理実習の時間に学校にお邪魔しています。
アンカー 3
アンカー 4
効果
廃棄処分されていた魚に値段が付くようになった。
イスズミは、かつて、廃棄処分され、食材として扱われることのなかった魚です。
そんなイスズミが食材として、多くの人に親しんでもらえるようになったこと、食材として流通されるようになり魚価が付くようになったことは、このプロジェクトの大きな成果です。
bottom of page